血糖値の急上昇を防ぐために

血糖値の急上昇を防ぐために

急激な血糖値上昇がもたらす弊害

糖尿病の治療と関係の深いインスリンというホルモンは、血液中の糖分をエネルギーに変えるホルモンとして細胞内に送り込んだり、使われなかった糖分を中性脂肪に変換して体脂肪としてため込む働きがあります。

急激な血糖の上昇を繰り返すと次第にインスリンの値が常に高い高インスリン血症をもたらして、インスリン量は多いけれども働きが悪い状態になっていきます。

そのため、高血糖状態が解消されなくなるとともに、肥大した内臓脂肪細胞から分泌される物質によって動脈硬化を促進します。

このようなインスリンの働きが悪くなった状態は、「インスリン抵抗性」とよばれ、メタボリック症候群や生活習慣病の発症リスクを高めるばかりでなく、老化をも加速させてしまいます。

つまり、急激に高血糖状態にならないような食材をメニューに取り入れ、ゆっくりとよく噛んで食べることで、インスリンの働きをよい状態に保つことが様々な病気や老化を遅らせることにつながります。

長時間の空腹の後に食事を多く摂るいわゆるドカ食いや、ハードな運動の後に糖分の多い清涼飲料水を飲むと、急激に血糖値が高くなります。

朝食を抜いて出勤し、昼食にコンビニエンスストアの加工食品やファストフードで済ますことは急激な血糖値上昇を招いてしまいます。

食品のGI値を知る

食品によって血糖の上昇スピードは違いがありますが、これはブドウ糖が血糖を上昇させるスピードとの比較で算出される値、GI値という指標でどの程度かを知ることができます。

GIとはグリセミックインデックスの略ですが、GI値が高いほど血糖の上昇スピードが速いということであり、一般に甘いものや精製されたものほど数値が高いと考えていいでしょう。

はちみつよりも白砂糖、玄米よりも白米、イムギパンよりも白いパンそばよりもうどんといったように白いもの、精製されたものほどGI値は高くなります。

GI値は60をボーダーラインとして、それ以上の食品は血糖の上昇スピードを上げる食品とされますが、実際には調理の際にさまざまな食材や調味料と合わさることで変わってきますので、あまり神経質になりすぎて栄養バランスが悪くならないように注意しましょう。

理想的な食べ方とは

血糖値の急激な上昇を抑えて緩やかに栄養素を消化吸収させるためには、ゆっくりとよく噛んで食べること、そして料理を食べる順番も大切です。

一番最初に食べるべきなのは繊維質の多い野菜や海草類です。

そして体を温めて代謝を促す温かい汁物、味噌汁やスープです。

ショウガやネギ、にんにく、、香辛料なども代謝を上げるのでおすすめです。

食物繊維を一番先に食べることで栄養素の吸収はゆっくりと進みますし、満腹感をもたらすので食べ過ぎないようになるということもあります。

本格的な和食や洋食のコースでは一番先に野菜や汁物が出てくるのもこうした理由によるからなのでしょう。

2015年5月17日|

カテゴリー:食事の知識